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PF69とPF70の違いとは?

NGCではPFで、PCGSですとPR(PROOF)ですが、これはプルーフといって、 流通を目的としたコインではなく、いわゆるコレクター用に作られたコインを言います。また逆に流通用は、MS(MINT STATE)といって、未使用を意味します。

モダンコインに多いかと思いますが、この69と70の違いって何なのか?というところなのですが、普通に見ても違いはわかりません。どちらも完璧なものではあるので。

NGCやPCGSなどのサイトに行けば、書いてあるのですが、
NGCサイトに書いてある70の説明は、
「A coin with no post-production imperfections at 5x magnification.」
Googleなどの翻訳機能を使うと、
5倍の倍率で製造後の欠陥がない硬貨。

69の説明は、
「A fully struck coin with nearly imperceptible imperfections.」
ほとんど知覚できない不完全性を持つ完全に打たれたコイン。

これを読む限り、どちらも完全なものみたいですが、
70はさらに細かく5倍位の倍率で見ても、欠陥がないので、
奇跡のコインというわけなんですね

ですので、鑑定枚数の中で70というグレードは、非常に少ないし、
価値が高いというわけなのですが、なんでもかんでも高いとは言い難いかもしれません。

私は70というグレードを見かけたときに、
鑑定枚数と68と69と70の割合を見たりします。
モダンコインと言われているものは、68~70が多く占めていることが多いです。

例えば、鑑定枚数が100枚あったとして、
①68が30枚、69が50枚、70が20枚
②68が35枚、69が64枚、70が1枚
というものがあったとしたら、70の評価が高いのはどちらだと思いますか?

①は5枚鑑定に出せば、1枚は70が混ざっているかもという確率。
②は100枚鑑定に出せば、1枚は70が混ざっているかもという確率。

そう考えると、②のほうが70を得にくいコインなので、価値が高いと思うんです。
当然、このようなコインは、コレクターとしても欲しがるコインです。

だってなかなか手に入らないわけですから。

こんな感じで、70の価値を考え、コレクションをしてみると面白いと思います。

余談ですが、現在その70を得にくいコインとして、
当ストアで、1999年ダイアナ 5ポンド銀貨 NGC PF70 ULTRA CAMEOを出しています。
ご興味あれば、ご入札いただければと思います。

海外のebayでも、ダイアナ銀貨は出品されています。
ご自身で、鑑定会社に提出し、70を狙ってみるのも楽しいかもしれませんが、
得るまでには、時間とコストがかかり、もしかすると70は出ない可能性だってあります。
ですので、上記の例を元に、どの程度で出せるのか、確率を計算してみて、予算に合うようであれば、チャレンジしてみてもいいと思いますし、予算的に厳しいなら、鑑定コインをそのまま購入することをおすすめします。

5枚鑑定に出して70が1枚でるような確率であれば、
(4000円✕5)+コイン購入価格で計算するといいかもしれませんね。

1999 ダイアナ 5ポンド 銀貨はこちら